観光が中国人の「幸福必需品」に

観光が中国人の「幸福必需品」に。

タグ:中国観光研究院 

発信時間:2019-02-09 10:10:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国観光研究院(文化・観光部データセンター)と銀聯商務股份有限公司などがこのほど発表した一連の報告書によると、観光は中国人の「幸福必需品」になりつつある。


 中国観光研究院の戴斌院長は「観測が始まってからのデータを見ると、国民の四半期別の観光の意欲は82-87%という高い水準で推移しており、変動しつつ上昇する流れを示している」と述べた。同研究院の調査によると、「家族旅行は楽しい」は8割弱に達し、「家族旅行したい」は96.5%にのぼった。


 データによると、昨年の国内観光客数は前年比10.76%増の約55億4000万人で、観光収入は12.3%増の約5兆1300億元。中国人の域外観光客数は13.5%増の約1億4800万人。


 旅行の意欲が強まるにつれ、人々の観光支出も拡大を続けている。中国観光研究院と銀聯商務が発表した「中国観光消費ビッグデータ報告書2018」は、中国人観光客のビッグデータのサンプリングと分析を行った。1日平均消費額が20-50ドルの2級観光客が全体に占める比率は、2016年は23.1%だったが2018年には29.9%に上昇した。50ドル以上の1級観光客は6.4%から8.4%に上昇。同報告書は、2020年には前者が36.9%、後者が10.4%に達し、合計すると中国人観光客の半数弱を占めると予想した。


 銀聯のデータによると、観光客の目的地における食費の過去3年間の年平均成長率は20%以上にのぼり、リゾート地での消費額は30%以上にのぼる。


 戴氏は「10年連続で行われた国民休暇調査によると、都市部・農村部住民の有効休暇時間が減少する一方で、外出活動の半径が拡大を続けている。休暇に占める観光の割合が日増しに高まっている。人々が美しい生活に憧れることで、観光サービスの品質にさらに大きな期待を寄せるようになっている」と分析した。


 具体的に見ると、休暇中の観光消費は新たな習慣になっており、革命聖地を訪れる紅色観光景勝地観光が急成長を実現している。観光消費の大衆化と二極化する構造の共存という特徴がより顕著になっている。氷雪観光、避暑観光、博物館観光、研究・学習観光などのニッチ市場が生まれている。


 中国観光研究院が発表した「2018年観光経済運行分析及び2019年発展予測報告書」によると、観光客の観光サービス品質に対する総合評価指数は昨年、前年比2.5%増の77.91に達した。うち国内は4.2%増、域外は2.3%増。中国人客の国内旅行への満足度が全体的に向上していることがわかる。また外国人客の中国観光環境への満足度も高い水準を維持している。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月9日


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