中国黄金協会は1月31日、2018年度の金産業統計を発表した。2018年の全国金消費量は前年比5.73%増の1151.43トンと、6年連続で世界トップとなった。国内金生産量は401.119トンで、12年連続で世界トップとなったが、前年に比べ25.023トン(5.87%)減少した。
消費をみると、中国国内の金消費市場は回復が続いた。なかでもアクセサリー、インゴット、工業・その他用の金消費が引き続き安定して増加した一方、金貨販売が小幅に減少した。2018年の全国金アクセサリー消費量は前年比5.71%増の736.29トン、インゴットは3.19%増の285.20トン、金貨は7.69%減の24.00トン、工業・その他用は17.48%増の105.94トンだった。
中国黄金協会の分析によると、2018年は金アクセサリー消費が引き続き増えたが、伸び率がやや鈍化した。硬金や合金アクセサリーの消費が目立ち、金工芸品の流行が金アクセサリー消費の拡大を後押しした。第4四半期の為替相場や株式市況の変動などによる影響で、市場ではリスク回避による金需要が高まり、機関投資家や住民の金保有が次第に拡大し、インゴット消費が大幅に増加。また、ハイテク電子製品の需要も旺盛だったため、工業用の金消費量も拡大が続いた。