中国科学技術大学の兪書宏教授のチームは「フルーイディック・セルフ・アセンブリ(FSA)」により、短時間で作れる低コストの「スマートカーテン」材料を開発した。室内の空気の浄化効率は最高で99.65%に達し、50秒内に空気中のPM2.5の濃度を「重度汚染」から「優良」に変えることができる。米Cell Press社の学術誌「iScience」に、この研究成果が掲載された
大気汚染は人類社会を悩ませる重要問題になっている。科学研究者は近年、室内を漂う煙霧を集めるため、静電気吸着、ポリマー繊維吸着などさまざまな手段を打ち出している。しかしこれらの手段に基づき作る「スマート窓」は高額だ。
兪氏の科学研究チームはFSAにより、従来の商用ポリアミドをベースとし、超大面積の柔軟性透明「スマートカーテン」材料を開発した。情報によると、約7.5平方メートルの「スマートカーテン」を作るためのコストは約100元のみ。この材料はサーモクロミズム染料と結びつくことで室内の照明の強さを調整し、さらに高効率の煙霧収集装置として室内の空気を浄化できる。
またこの「スマートカーテン」は煙霧の浄化後、エチルアルコールに20分浸すだけで綺麗に洗浄し、再利用できる。100回以上再利用しても浄化の効率を維持できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月14日