北京時間2月12日0時14分、世界トップレベルの医学誌「ネイチャー メディシン」(電子版)は、「AIで小児疾患を評価し、正確に診断」と題した記事を掲載した。広州市婦女児童医療センター、依図医療などの企業、及び科学研究機関がこの記事を作成した。
トップレベルの医学誌に、自然言語処理(NLP)技術の中国語テキスト電子カルテ(EMR)に基づく臨床スマート診断に関する研究成果が掲載されるのは、これが世界初のケースとなった。
この研究成果によると、今後はAIでも病気の診断が可能で、かつ高い技術力を持つ。システムに導入される55種の一般的な小児疾患、一部の一刻を争う重症に基づき診断する。その正解率は一般的な若手医師を上回る。
同システムは今年1月1日、広州市婦女児童医療センターで臨床応用の段階に入った。1月1-21日のわずか20日間で、同センターの医師はこれを補助とし3万276回の診断を行った。診断と臨床の一致度は87.4%にのぼる。
広州市婦女児童医療センター医務部の孫新主任はその使用経験について、「同システムは疾患を分類・細分化する。例えば最も一般的な呼吸器疾患についてだが、このシステムは上気道と下気道を区別し、それから喉頭炎、気管炎、気管支炎、肺炎を細分化する。これは科学的だ」と話した。
子供は疾患の症状を表現できないことが多く、診断には手間暇がかかり効率が低い。倪浩氏は「経験豊富な小児科医師に相当するAIアシスト診断があれば、診断時間を効果的に短縮し、サービスのフローを改善できる」と述べた。
この研究成果は深い影響を及ぼす。広州市婦女児童医療センター主任、院長の夏慧敏氏は「AIアシスト診断はある程度、医療サービス能力の不足の問題を解消でき、さらにサービスの公平性とアクセシビリティを高めることができる」と指摘した。将来的にこの技術は、現場と若手小児科医師に診断アシストサービスを提供し、保護者にスマートセルフ診断サービスと権威あるセカンドオピニオンを提供する。誤診と診断漏れを効果的に回避できる。
このAIアシストシステムは現在、急診と問診で臨床応用されている。一部の危険で命を脅かす重大疾患や珍しい疾患であっても、医師の診断をアシストできる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月14日