中国国家統計局が先ほど発表したデータによると、昨年の中国の社会消費財小売総額は前年比9%増の38兆1000億元に、消費の経済成長への寄与度は18.6ポイント増の76.2%にのぼり、5年連続で経済成長の最大の原動力になった。
フィナンシャル・タイムズは、「中国は依然として世界一の消費ストーリーを上演している。中国は成長モデルを投資依存から消費依存に切り替えようとしている。中国が世界の工場から消費市場に変わるに伴い、中国は世界の企業に大規模の、急成長する消費市場を提供するだろう」と論じた。
米サイト「Seeking Alpha」は、消費者にとって極めて重要なのは所得と雇用安定とした。中国の労働市場は力強い勢いを維持しており、都市部登録失業率はわずか3.8%だ。また中国の主要100都市の職業紹介所を対象に行なったリアルタイム調査によると、需給関係は依然として健康的だ。製造業の労働力の需要がやや減少しているが、サービス業の補完を受けている。
オックスフォード・エコノミクスの報告書は、「今年の中国消費市場の見通しは依然として積極的だ。その主な駆動力は、堅調なサービス消費分野と、政府による個人所得税特別控除など一連の成長支援策の効果だ」と楽観的に予測した。
米CNBCが引用したデータによると、昨年は世界で延べ1010億人が携帯アプリで消費を行ったが、うち中国人が占める比率は40%にのぼった。