ピニェラ大統領は昨年の就任以降、海外直接投資(FDI)の拡大を優先事項とし、法整備により手続きを簡素化している。中国はその後、チリ政府からの要請に応じた。中国の天斉鋰業はリチウム鉱山会社SQMの株式24%を40億ドルで取得し、チリにとって昨年最大のFDIとなった。中国企業は昨年、電力や再生可能エネルギー、サケ養殖、果物栽培などにも投資した。
中国は科学技術製品の供給も開始し、米国と競争している。ブラジルとメキシコにおいて、中国のオンライン配車サイトの滴滴出行がUberと直接競争している。同サイトはさらにチリ、ペルー、コロンビアで事業展開する。ラテンアメリカとアジアの関係を専門とするコンサルティング会社ノバム・ポータムのパートナー、マイク・ダーハム氏は「中国の投資・貿易関係が成熟するなかで、チリと中国は相性の良さが際立っている」と話した。元在中国チリ大使であるホルヘ・ハイネ氏は、「中国の経済成長率は低下しているが、中国経済は大規模だ。今後数年に渡り、我々は中国からの多くの投資を目にすることだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月3日