シンガポールのウェブサイト「TechinAsia」は26日、「米国との関係が緊張も、中国が世界でフィンテック業界の融資の急成長を促進中」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
米中両国の貿易・技術関係が日増しに緊張化しているが、コンサルティング会社のアクセンチュアが発表した最新の報告書によると、中国企業の昨年の世界各地におけるフィンテック投資総額は、依然として全体の半分弱を占めている。世界のフィンテック投資総額は昨年、553億ドルに倍増した。うち中国が参与する取引額は255億ドル。
米国の関連部門は昨年、外国による投資およびM&Aに対する審査を強化し、さらに中国によるフィンテック買収にストップを欠けた。しかしフィンテック投資は、世界で依然として急成長を実現した。アクセンチュア金融サービス事業の責任者は、「現在の世界市場は安定しておらず、マクロ経済が引き続き懸念されているが、フィンテック業界への投資は依然として堅調だ」と述べた。
アクセンチュアによると、中国本土の昨年のフィンテック投資件数は倍増し、348件に達した。2017年は154件で28億ドルを投資。中国香港の昨年のフィンテック投資件数は前年の15件から19件に増加したが、投資額は5億4600万ドルから66%減の1億8800万ドルとなった。
アクセンチュア駐香港金融サービス事業主幹は、「取引量の急増は市場が成熟しつつある証拠だ。これは投資家が異なるフィンテックに目を向けたがっていることを意味し、投資先となるスタートアップ企業が多様化している。これは中国経済の新たな変化を側面から反映している」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月3日