株価指数大手のMSCI社は期限通りの1日、MSCIがグローバル指数に組み入れているA株のウエートを5%から20%に引き上げることを宣言した。今年5月、8月、11月と3段階に分けて実施する。調整完了後、A株の指数構成銘柄がMSCIエマージング・マーケット・インデックスに占めるウエートは約3.3%になる見通しだ。この動きは大きな波紋を生み、市場を盛り上げた。上海総合指数は同日1.80%高となった。
MSCIが発表したデータによると、上述した調整後、A株の有力253銘柄、中堅168銘柄が指数に組み入れられることになる。この中には創業ボードの27銘柄が含まれる。ここからは潜在的な構成銘柄を取り上げ、その収益、変動率、株価を計算する。
潜在的な構成銘柄で収益率を推算してみると、超過リターンが顕著だ。2019年3月1日現在、潜在的な構成銘柄の過去1年間の平均変動率は7.74%で、すべてのA株の同期の平均変動率の6.25%を上回った。過去3年は21.63%で35.98%を上回った。過去5年は81.46%で54.72%を上回った。