香港証券取引所は11日、世界最大の指数産出会社のMSCIとライセンス契約を結んだ。監督管理の批准後、市場の状況に基づきMSCI中国A株指数先物取引の導入を検討する。
MSCI中国A株指数は、「滬港通」(上海と香港の株式取引の相互乗り入れ制度)と「深港通」(深センと香港の株式取引の相互乗り入れ制度)を通じ売買・取引する大型・中型A株を含む。MSCIが2019年11月にA株全体の組入手続きを完了すると、MSCI中国A株指数にはA株の421銘柄が含まれることになる。MSCI中国A株指数はMSCI新興国株指数のA株部分を代表することになる。
香港証券取引所の李小加行政総裁によると、海外投資家のA株への投資拡大に伴い、リスク管理の切実な需要が生じている。同取引所は今後、MSCI中国A株指数先物取引を実施することで、彼らのリスク管理に協力し、より安心して中国本土株に投資できるようにする。中国本土の株式市場の対外開放、香港市場の競争力の向上をさらに促すことになるという。
情報によると、新たな契約実施日が決定後、同取引所は市場に通知を行い、かつ商品の契約細則を提供する。「滬港通」は2014年に、「深港通」は2016年に開通した。MSCI中国A株指数先物はさらに「滬港通」と「深港通」を通じ中国本土の株式市場に参与する投資家に対して、効果的なリスク管理ツールを提供できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月12日