今年の全国「両会」では、人工知能(AI)が焦点となった。「インターネット+」に続いて、「スマート+」に政府活動報告で言及されたためだ。
「産業用インターネットプラットフォームの構築、『スマート+』の展開は、製造業のモデル転換と高度化に力を与える」。「ビッグデータ・AIなどの開発応用の深化、次世代IT・ハイエンド設備・バイオ医薬・新エネルギー自動車・新材料などの新興産業クラスターの育成、巨大なデジタル経済」――日増しに庶民の家庭に入り込むAIは人々の生活にどのような恩恵を及ぼすのだろうか?
細かく観察してみれば、AIが人々の生活に及ぼす影響は随所に見られることがわかる。
「社会的観点から見ると、AI技術の発展は我々の生活を便利にするとともに、公共管理サービスのレベル向上にもつながる」。中国科学院自動化研究所所長の徐波委員は、「AIはすでに実体経済に力を与え、質の高い発展を推し進める新たな原動力になった。今後は技術革新が進むのに伴い、AIが応用されるシーンはより広範囲に広がるだろう」と指摘。「たとえば、スマートテレビはユーザーとの対話が可能になり、マルチスクリーンの対話やコンテンツ共有を実現できる。スマート冷蔵庫はユーザーに定期的な食品補充を促し、食品のスマート管理を実施、健康的なレシピや栄養情報を提供する。スマート家具システムはカーテンやライト、ガスなども制御し、盗難防止の警報も出せる」と語る。