「世界と対話し、共同発展を図る」両会後で初の国家級大型国際フォーラムとして北京市で開かれた中国発展ハイレベルフォーラム2019年年次総会において、国内外の専門家・学者、高官、経営者らが知恵を出し合い、高品質発展の「中国プラン」を検討した。
今年のフォーラムにおいて、「世界経済の危機とチャンス」をめぐり開かれた分科会には多くの来場者が集まり、満席となった。うち、不確実、不安定、成長鈍化のリスクなどが世界経済を判断するキーワードになった。
アーンスト・アンド・ヤング中国主席の呉港平氏は「中国経済の成長鈍化の圧力は確かに存在するが、それほど悲観的になるべきではない。国は力強い対策を講じている。現在重要なのは、自分のことに専念することだ」と指摘した。
今年の両会では減税・費用削減、行政のスリム化・権限移譲などの措置が集中的に打ち出された。これは今年の中国経済がリスクと課題に対応し、高品質発展を実現するための重要な足がかりだ。
ロバート・ボッシュのデナー会長は、最近になり成長率がやや低下しているが、中国経済は大規模であると述べ、これは中国経済が依然として高い潜在力を秘めていることを意味していると指摘した。
変化の中には往々にして、危機とチャンスが共存している。
呉氏は、中国国内には消費の大きな潜在力があり、5Gなどの新たな成長源が未来の消費をけん引すると判断した。外商投資法の施行と金融業などさらに多くの業界の開放に伴い、国内の経営環境がさらに改善される。外資企業のさらなる進出は、経済を支える大きな力を発揮する。
中国経済の高品質発展は、今年に入り幸先の良いスタートを切った。
国家発展改革委員会の寧吉喆副主任はフォーラムで、「最新データを見ると、中国経済の運行は引き続き全体的に安定し、安定しつつ前進する流れを示している。また供給側構造改革と高品質発展は国内外の投資家に新たにより大きなチャンス、幅広い協力の空間を提供する」と述べた。
HSBCのジョン・フリントCEOは「中国の発展の将来性を信じており、当社と取引先がより多くのチャンスを迎えると信じている」と話した。
BMWのクルーガー会長は「中国は戦略的市場から世界の価値創造の中心に転じつつあり、世界最大の人材バンクを持つ。革新が中国の持続可能な発展を推進することは間違いない」と述べた。
リオ・ティントのジャン=セバスチャン・ジャックCEOは「中国の改革開放の揺るぎなき決意を見ることができ喜んでいる。ある経済国が別の経済国と協力し、世界市場に向け開放を進めることで、より多くのサプライズをもたらす。中国の数十年に渡る驚異的な発展がその最良の例と言えるだろう」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月25日