近年、輸入スキンケア用品、化粧品、服飾などは消費者から好まれ、海外輸入された掃除機や便器なども人気がある。このような状況の中、中国国内で越境ECサイトが雨後の筍のように現れ、越境EC企業はかつてない発展のチャンスを迎えている。
高品質が消費者から支持
先日発表された『2018~2019中国越境EC市場研究報告』(以下、『報告』)によると、2018年の中国の越境EC取引額は9兆1000億元、ユーザー数は1億人に達した。2019年の取引額は10兆8000億元に達する見通し。
2016~18年、中国の越境EC取引額は6兆3000億元から9兆1000億元に増加し、この勢いは続くと見られる。越境消費行為について、『報告』では月平均海外購入額が1000元以上のユーザーは48%、週に一度は海外購入をするというユーザーは91%、月に一度は海外購入をするというユーザーは41%だった。
越境ECの商品は何が優れているのか。北京市民の孫さんは、「海外ブランドの商品の成分と品質は信頼できる」と話す。統計によると、2018年、質が良いという理由で海外購入をしたユーザーは30.7%だった。アナリストは、商品の質は海外購入ユーザーにますます重視されるようになり、高品質の越境ECサイトに対するニーズが高まっているとの見解を示した。
小紅書、微博などのサイトでブロガーが推薦する輸入品も購買力を牽引している。耿さんは、「サイトに購入ページのリンクがあれば、買おうという気になりやすい。シェアや購入などの機能を兼ね備えるサイトは購入意欲を掻き立てる」と話した。
そのほか、「双11」や「双12」などの通販セールイベントも消費を促している。統計によると、ユーザーの9割以上が「双11」に海外購入意欲が高まると回答。専門家は、「双11」の期間、各大手サイトの販促活動とインタラクティブという新しいマーケティングスタイルは消費をかなり牽引していると話す。
政策が購入意欲を刺激
長期にわたり、越境ECには権益保護が困難、抱き合わせ販売、ビッグデータの罠などの現象が存在し、ユーザーの購入意欲に影響している。