中国の義烏税関が発表した情報によると、中国とチリが署名した自由貿易協定(FTA)グレードアップ議定書が正式に発効してから1カ月内に、義烏税関がグレードアップ版中国・チリFTA優遇原産地証書を569枚発給した。価値にして1295万ドルにのぼる。輸入国の関税が100万7000ドル減免される見通しだ。チリは中国から最も遠い国の一つだが、貿易・投資の急成長により両国は「万里を隔てても近隣」となっている。
徐歩・駐チリ中国大使は記者に「新たなFTAは、中国が署名した貨物貿易自由化水準が最も高いFTAの一つで、双方の企業と消費者により多くの実益をもたらした。中国・ラテンアメリカの一帯一路協力の見所、模範になった」と話した。
中国・チリFTAは2005年に署名され、2006年に発効した。FTAにより、中国とチリの貿易額が急増した。昨年の二国間貿易額は過去最大の428億ドルに達し、2005年の6倍となった。中国はチリにとって最大の貿易相手国の地位を維持し、かつ米国を抜きチリの農産物にとって最大の輸入国になった。
農産物は両国の貿易における大きな見どころだ。中国人の食卓には、チリ産のチェリー、ワイン、サーモンなどがよく上がるようになった。チリは2016年に中国にとって最大の果物輸入先になった。中国の巨大な市場は、チリの果物の輸出を力強く促進した。