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発信時間：2019-05-08 16:52:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

　中国の公的年金基金である全国社会保障基金（NSSF、社保基金）の総資産が2018年末時点で2兆9632億4500万元に達した。証券日報が7日、同基金を運用管理する全国社会保障基金理事会の公式サイトで明らかになったと報じた。

 

　アナリストは、年金の3本柱の一つとなる同理事会の総資産が3兆近くに達したとはいえ、現段階で委託運用規模が占める割合は非常に小さいと指摘。今後、運用規模を継続的に拡大し、徐々に投資範囲を広げるべきとの考えを示した。

 

　上場企業の2019年1－3月期の決算発表が終盤を迎え、年金の運用状況が明らかになった。3月末時点で年金で運用される株式数は7億1400万株と、昨年12月末時点の4億1900万株から70%以上も増加した。年金によるA株買い意欲の強さが窺える結果となったが、今後ともより多くの余剰資金による買い増しや継続保有を行うことで、年金運用を活性化させ収益向上が期待される。

 

　業界関係者は、株式市場の秩序ある発展や優良企業の上場を促進したり、過度な投機を抑制したりすることは、年金の市場流入規模を拡大する上で必要な前提条件になると指摘した。

 

　如是金融研究院マクロ戦略上級研究員の葛寿浄氏は証券日報の取材に対し、社保基金や年金の市場流入が加速する可能性は大いに高まっているが、こうしたことも資本市場にとって好材料になると指摘。

 

　持続的に安定した長期資金が供給されれば、A株の投資環境の改善につながり、バリュー投資（割安株投資）という投資理念の確立に大きな役割を担うことになるだろうとした上で、大型ブルーチップ銘柄が主な投資対象になるとの見方を示した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2019年5月7日

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