国家統計局は9日、2019年4月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)を発表した。CPIは前年同月比2.5%上昇と、2カ月連続で2%台の上昇率となった。PPIは前年同月比0.9%上昇と、同じく2カ月連続で上昇率が拡大した。
専門家は、前年の物価変動による残存効果と、豚肉をはじめとする食品価格の値上がりが全体を押し上げ、CPIの上昇率を拡大させたと指摘。PPIについては産業需要が改善に向かっているためと説明した。
今後の見通しについては、5月と6月はCPI、PPIとも上昇率の拡大が見込まれるが、著しいインフレリスクはないとの見方を示した。
■CPIは「2%台時代」に
4月のCPIは前年同月比2.5%上昇し、上昇率は前月より0.2ポイント拡大した。2カ月連続で2%台の上昇率となる「2%台時代」に入り、6カ月ぶりの高水準を記録した。都市部は2.5%の上昇、農村部は2.6%の上昇だった。
■PPIも2カ月連続で上昇率拡大
4月のPPIは前年同月比0.9%上昇し、上昇率は前月より0.5ポイント拡大した。2カ月連続での上昇率拡大となった。財別では、生産財価格が0.9%上昇、上昇率は前月比0.6ポイント拡大した。消費財価格は0.9%上昇、上昇率は前月比0.4ポイント拡大した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月10日