中米貿易交渉、鍵を握るのは中国側

中米貿易交渉、鍵を握るのは中国側。

タグ:中米貿易摩擦

発信時間:2019-05-17 15:38:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 最近、米国は一国主義的な行動をとり、中国の対米輸出商品に追加関税をかけた。国際社会では追加関税は問題解決にならず、グローバル経済に悪影響を及ぼすと見られている。中国人民大学重陽金融研究院の王文執行院長は取材に対し、中米の貿易交渉と駆け引きが現在の境地に達し、中国の民衆は中国側が鍵を握っていると自信を持っていると話した。


 王文氏は、中米両国が直面する国内外の環境を比較すると、米国政府が焦っていることがわかると話す。


 外部の環境を見ると、米国の世界での立場は全面的に悪化している。米国はEU、ロシア、日本、インドなど主要国との間で意見の食い違いが絶えず、イランとの関係も緊迫化している。ここ数年の各種のデータと調査結果から、米国の国家イメージは急激に低下していることがわかる。また、中国の対外関係が全面的に改善され、中ロ関係は大国関係の手本になり、中欧関係は良好で、中日関係と中印関係も改善され、東南アジア諸国とも良好な関係を保っている。


 経済面を見ると、多くのデータと権威機関は、米国経済の拡張期はピークに達したと予測している。グローバル資本市場は「脱ドル化」に向かっている。第二次世界大戦以降、米国はドル、米国の価値観、軍事覇権の3本柱に頼り覇権を唱えてきたが、これらがかつてないぐらつきを見せ、世界は米国の衰退を感じ取っている。また、中国の改革開放の深化、サプライサイド構造性改革の成果が現れ、経済は質の高い発展に向かっている。


 王文氏は、「我々は自分たちのことをする。これは最も良い対策だ。全体的に見て、対米貿易が中国の貿易に占める比率は縮小しており、中国が戦略の定力と巨大な市場への自信を維持するには、米国の世論に怖気づいてはいけない。また、中米摩擦の『新常態』に適応する必要がある。大国同士に摩擦はつきものである。例えば、EUは最近、対米報復措置を発表し、110億ドル分の米国の対EU輸出商品に追加関税をかけた。米欧間だけでなく、米日間にも衝突はあり、大国間に少し摩擦があるのは正常なことである。中国と米国の現在の関係は大国間の『新常態』下のものであり、我々は気持ちを調整する必要がある」と話した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月17日


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