米国メディアは、中国の世界レアアース市場における影響力が再び注目を集めているが、実は、レアアースだけが注目すべき戦略的鉱産物ではないと伝えた。
ブルームバーグの5月24日の報道によると、中国は一部の重要市場においてサプライチェーンの安全を前もって確保している。うち、電気自動車や大容量メモリーに使用する電池はコバルト、リチウム、一連のその他の材料に頼り、これらの材料はこれまで広く応用されていなかったが、現在は重要性が高まっている。
中国は大口商品の主要消費国とされているが、以下のいくつかの分野で、中国は供給面において米国に影響を与えている、または優位性を備えると言える。
コバルト化学品の生産量で優位を占める
新エネルギー分野において中国はトップを行き、その点は電気自動車の生産だけでなく、その電池の製造面にも表れている。Darton Commodities Limitedによると、コバルト化学品の分野において、中国の2018年の生産量は世界の約80%を占めた。また、ほかの国と地域の生産施設でも、中国はコバルト原材料の主要採掘国であり、世界の供給量の約70%を占める。
テスラ・サプライチェーン部門元上級責任者で現在の英Benchmark Mineral Intelligence首席顧問のヴィヴァス・クマール氏は、「米国は非国内資源で国家の未来の発展に影響する金属を取得している。この戦略により、米国は幅広いリスクに直面している」と話した。Benchmark Mineral Intelligenceの統計によると、世界の電池生産量の67%を中国が占め、米国はわずか9%である。
クマール氏は、米国は以前の外国産石油依存と同じ問題に直面する可能性があると指摘する。
レアアースの重要供給国にとどまらない