米国のウェブサイト「EV Sales」はこのほど、第1四半期の世界の電気自動車販売データを掲載した。データによると、今年3月の世界の電気自動車販売台数は前年同期比53%増の22万4000台、第1四半期は前年同期比58%増の50万台に達した。特筆すべきは、中国の電気自動車販売台数が世界の半分を占めている点である。
EV Salesのデータによると、2019年第1四半期の欧州の電気自動車販売台数は前年同期比41.2%増の12万5800台、欧州電気自動車市場は伝統の自動車市場の低迷と大きく異なり良好な業績となった。今年1~3月の燃料車の販売台数は前年同期比3.1%減の414万台だった。トレードオフにより、欧州電気自動車市場が自動車市場全体に占める比率は前年同期の2.1%から3.1%に上昇。今年3月の欧州電気自動車市場の業績は予想以上に良好となり、電気自動車の新規登録台数は同期比38%増の6万台、うち純電気自動車は67%増の4万1000台に達した。
2020年の中国新エネルギー車の補助金全面減額までわずか1年となり、業界関係者は、中国新エネ車市場の構造は急速に分化し、転換期と淘汰期に入り、その動きは産業構造において特に目立つとの見解を示した。中国自動車工業協会の統計によると、今年第1四半期の中国新エネ車市場は堅調を維持した。1~3月の新エネ車生産・販売台数は30万4000台と29万9000台で前年同期比それぞれ102.7%と109.7%増加。うち純電気自動車の生産・販売台数は22万6000台と22万7000台で109.3%と121.4%増、プラグイン式ハイブリッドカーは7万8000台と7万2000台で85.2%と79.1%増だった。
特筆すべきは、新補助金政策の影響を受け、純電気自動車の販売構造が大きく変化している点である。例を挙げると、A00クラス車の市場シェアは2018年3月の69%から今年3月には26%に低下した。このニッチ市場の3月の販売台数はわずか2万3000台で前年同期比18%減少。一方、Aクラス車は392%増の4万9000台、市場シェアは55%に達した。同時に、A0クラス電気自動車の販売台数も大幅に増加し、市場シェアも2ポイント上昇した。自動車企業の全体的な業績を見ると、ラインナップが豊富で「BYD元」や「BYD唐」などの商品が好調だったことから、今年第1四半期、BYDはシェアは24%で中国新エネ車のトップに立った。上海汽車の市場シェアは4ポイント低下し8%で2位。北汽新エネは7%で3位、そのあとに吉利汽車と長城汽車が続いた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月27日