このほど開催された第11回中国中部投資貿易博覧会では、世界的に有名な多国籍企業約100社の代表が参加し投資機会について議論、外資にとって中国の魅力が高まっていることが明らかになった。米クアルコム、英ジャガーランドローバー、仏シュナイダーエレクトリックなど多国籍企業のトップは、「今後も中国市場を深く耕し、中国経済の質の高い発展に関わっていく」と述べた。専門家はこれについて、「一国主義と貿易保護主義が台頭するなか、外資が持続的に中国で事業展開を進めていることは、中国経済自体の大きな活力を反映するだけでなく、中国の持続的な開放拡大が大きな魅力を形成しつつあることを証明した」としている。
保護主義が色濃くなりつつあるものの、外資系企業の対中投資の意欲は衰えを見せない。商務部の高峰報道官によると、2019年1—4月の中国の外資導入の特長は下記の通りだ。
(1)実質外資利用額は安定成長が続いている。(2)ハイテク製造業とハイテクサービス業はいずれも高成長を維持している。(3)中西部地区、自由貿易試験区の外資導入は着実に増加している。(4)主要投資元からの投資の伸びは衰えていない。
中国の外資に対する魅力は多国籍企業の中国に対する期待に表れている。英ジャガーランドローバー中国投資有限公司執行副総裁の李潔氏は、「同社にとって中国はすでに世界最大の単一市場だ。同社の最新最先端の技術を中国に持ち込むのは、中国市場の先行きに明るい見通しを持ち、中国市場を重視するためだ」と指摘。仏シュナイダーエレクトリック中国有限公司総監の王萍氏は、「2018年、同社のアジア太平洋市場の業績は北米市場を上回り、最も業績の良い地域となったが、中国はその大部分に寄与しているため、今後も引き続き中国市場の先行きを楽観視している」と述べた。