米政府は最近いわゆる安全を口実とし、中国の民間企業であるファーウェイ(華為)に圧力をかけ、「テクノロジーの禁輸措置」を実施している。
各国の専門家によると、米国のファーウェイ締め出しは安全と関係がなく、別の狙いがあるという。この他者を損ねる方法は最終的に自らの利益にならない。米国を敗者にするばかりか、他国の利益を損ねることになる。
安全と称しながら証拠を出さず
「米国はファーウェイに安全問題があると称しているが、これには信頼できる証拠が必要だ。しかし現在まで、米国は証拠を出していない」米シンクタンク・ユーラシアセンターの執行副主席、情報技術専門家は「欧州はすでにファーウェイの設備を検証する独自の実験室を設立している。私が知る限り、安全に関するいかなる問題も見つかっていない」と述べた。
電気通信業界で30年以上の勤務経験を持つ、豪ロイヤルメルボルン工科大学准教授のマーク・グレゴリー氏は「英政府はファーウェイに的を絞った安全評価を行っているが、現在まで安全事件に関わっていたとする証拠は一つも見つかっておらず、その設備からもバックドアが見つかっていない」と述べた。
スペイン紙のテクノロジー記事編集者は、新華社の記者に「現在まで、ファーウェイのデータ管理の不正に関する証拠は見つかっていない」と話した。
競争に勝てず政治的圧力をかける
英議会上院議員は20日、SNSで「ファーウェイの5Gの安全問題は単なる冗談だ。これは安全ではなく、ビジネスと関係している。ファーウェイの米国における競合他社は、彼らを市場から締め出そうとしている」と投稿した。
アルゼンチン国際関係理事会のアナリストは「他国のネットワーク情報安全について、米国の方が批判されるべき点が遥かに多い。ファーウェイが米国の直接的な攻撃目標になったのは、トップ技術を持ち、世界各地で成功を収め、米国に競争の圧力をもたらしたからだ」と述べた。
ブラジルのマッケンジープレズビテリアン大学の電子工学教授は、「5Gは革命的な技術だ。米国はこの市場を占領しようとしているが、ファーウェイがトップの地位を占めているため、政治的圧力により目的を達成しようとしている」と指摘した。
韓国の聯合ニュースは、米国はファーウェイに安全の脅威があると称しているが、ファーウェイの5G技術におけるトップの地位を圧迫するという真の狙いは明らかだと伝えた。