中国とロシアの経済・貿易協力の注目点は多く、貿易額が過去最高を更新しただけでなく、貿易構造も持続的に合理化している。今年1-3月の両国の機会・電気設備製品貿易額は前年同期比で約5%増え、うちロシアから輸入する農産物の増加率は12%超に達した。
また、両国の戦略的プロジェクト協力の成果は豊富で、石油・天然ガス、原子力エネルギー、航空・宇宙、インフラ、デジタル経済、科学技術イノベーションなどの分野で多くの重要な成果を上げた。中国が参与する北極開発協力のモデルプロジェクトであるヤマロ液化天然ガス生産ライン3本はすべで操業を開始。両国相互接続の代表的工事となる同江鉄道橋と黒河道路橋が相次いでつながり、東線(イーストライン)天然ガス管プロジェクトも年内に稼働する見通しだ。
また、地方同士の協力も進み、中国はロシア極東飛躍発展区・自由港プロジェクト30件余りに参与し、投資計画額は計30億米ドルに上る。今回のロシア・中国ビジネスフォーラムにはモスクワ州、オリョール州、スモレンスク州などロシアの10カ所余りの地方政府代表が参加し、中国との経済・貿易協力を重視するロシア側の姿勢がみられた。ウリヤノフスク州知事のモロゾフ氏は、中国が同州にとって最も重要な貿易市場となり、昨年の対中貿易額が15.5%増加したことを明らかにした。「自分たちの独特な地理を利用して、中欧班列の貨物積換倉庫を建設したい」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月30日