人民日報のニュースサイト「人民網」は29日、コラム「人民時評」の中で、先週開かれた「2019第21回大連国際工業博覧会」では、スマート製造と産業のモデル転換・高度化に注目が集まり、博覧会の一大ハイライトになったと伝えた。博覧会の展示面積は4万平方メートルで、スマート設備や3Dプリント技術、産業ロボット、先端バイオメディカルなどが重点的に出展され、工業生産で進むスマート化の流れが窺えた。
今や、デジタル化によって従来型サプライチェーンが再構築され、中国の「新製造」にとって力強いポテンシャルエネルギーになっている。デジタル技術はサプライチェーンを再定義し、自動化やデジタル化、スマート化された新製造が産声をあげようとしている。
デジタル化された製造現場やサプライチェーンの各部分で、積極的にインタラクションやコラボレーションが行われ、生産効率が高まる。スマート化された生産ライン上では、作業服に身を包んだ工員とロボットが一緒になって、人間とロボットが共生する社会を創成する。3Dプリンターという画期的な技術によって部品はカスタムオーダーが可能となる――ある海外メディアはかつて第3次産業革命をこう予想した。実際にソフトウェアは一段とスマート化され、ロボットはよりスピーディーになり、ネットワークサービスは利便性がさらに高まるなどしており、こうした傾向は中国の工場で次々にみられるようになってきている。