現代工業の「ビタミン」と呼ばれるレアアース(希土類)には重要な戦略的価値がある。メディアはこのほど、中米経済貿易摩擦のエスカレートが続くなか、レアアースは中国が優位性を占める戦略的資源として、米国への報復の重要なツールになりうると伝えた。国家発展改革委員会(発改委)の責任者は、レアアース産業の発展に関する質問について、次のように回答した。
中米経済貿易摩擦について、関連部門はすでに何度も厳正なる声明を発表している。私はここで、中米両国の産業チェーンが高度に融合しており、相互補完性が極めて高いと重ねて表明する。まさに「合すれば則ち共に利し、分ければ共に損をする」で、貿易戦争に勝者はない。中国が輸出するレアアースで作った製品を、中国の発展のけん制・圧迫に用いようとするならば、中国人は喜ばないだろう。
「1本の木では林にならない」と言われるように、分業が高度にグローバル化した今日、共に協力しなけれが発展と進歩はない。世界最大のレアアース供給国である中国は、開放・協同・共有の方針でレアアース産業の発展を推進している。
我々はレアアース資源は国内の需要を優先するという原則を貫く一方で、世界各国のレアアース資源に対する正当な需要を満たそうとしている。我々は中国のレアアース資源及び製品が各種先進製品の製造に広く用いられ、世界各国の人々のすばらしい生活の需要をより良く満たすことを望んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月29日