中パ経済回廊、現地人の「発展の夢」を叶える

中パ経済回廊、現地人の「発展の夢」を叶える。初夏を迎えたパキスタン南部の港湾都市・カラチの日中の気温は40度弱に達した。カラチの病院では、ある外科医が患者の手術を終えたばかりだった…

タグ:部屋 パキスタン 経済回廊 発電所

発信時間:2019-06-01 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 初夏を迎えたパキスタン南部の港湾都市・カラチの日中の気温は40度弱に達した。カラチの病院では、ある外科医が患者の手術を終えたばかりだった。


 外科医は「手術は成功した。中国パキスタン経済回廊の建設により、十分な電力が確保されたおかげだ。病院や手術室では、多くの機器と設備が電力を必要とする」と述べた。


 外科医は話しながら、部屋のエアコンをつけた。「4、5年前ならばよく、電力不足により工場が稼働停止し、熱中症で死亡者が出るというニュースを目にした」


 今や中国パキスタン経済回廊の建設が進み、このようなニュースが減っている。両国はこの5年間に渡りエネルギー分野の協力を推進し、パキスタンの経済発展の大きなボトルネックを解消した。7件のエネルギープロジェクトの竣工と稼働により、860万世帯の電力の需要を満たした。うちSahiwal火力発電所は計画を200日前倒しで竣工し、発電開始した。カシム港発電所とSahiwal発電所だけでも、昨年の発電量が160億kWhに達し、パキスタン全国の発電量の4分の1を占めた。


 外科医は夕食後、アラビア海の風を浴びながら、家族と共に買い物に出かけた。一路夜景が美しく、明るくライトアップされていた。「昔は電力不足で、政府がすべての店に夜10時までの閉店を命じた。このような日々は過去と化した。カラチは名実相伴うイルミネーションの都市になった」


 カラチから約37キロ離れたカシム港火力発電所で、ある労働者が灰色の作業服を着用し、中央制御室に座っていた。中国人の同僚たちと共に、巨大ディスプレイのリアルタイムデータに目を光らせていた。


 「私は電力技術者で、現地の電力使用の需要をサポートしている。私たちが発電所で使用しているのは、中国の先進的な技術と基準を100%採用した、2基の660MW級超臨界圧火力発電ユニットだ。世界銀行の環境保護基準を完全に満たし、空も海も汚染しない」


 彼はパンジャーブ州の農村部の出身で、2012年にパキスタン国立科学技術大学に合格した。ところが同年は社会・経済の発展が振るわず、卒業後に希望が持てなかった。中国パキスタン経済回廊の建設により各業界が発展し、彼の専門技能が活かされるようになった。


 統計データによると、中国パキスタン経済回廊は5年間の建設で、現地で直接的に7万人分の雇用機会を創出した。1人あたりの所得は23%増加した。一部の統計によると、回廊の17件のプロジェクトだけでも、パキスタン政府に9億3000万ドルを納税した。


 上述した技術者は昨年、安定的な仕事と高所得により、農村の実家の両親のために新居を建て、弟も彼の資金援助を受け学業を修めたという。「故郷に道がつながり、電力が安定した。回廊の建設は今後、衛生や教育などの国民生活の分野に向け発展する。良い仕事がさらに増えることだろう」


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月1日

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