目立たないレアアース強国 中国が存在感を増す=スイス紙

目立たないレアアース強国 中国が存在感を増す=スイス紙。中国企業は海外でも各種金属の採掘プロジェクトに投資している。例えば多くの中国企業がコンゴのコバルト鉱山に投資している。世界のコバルト生産量の約3分の2がアフリカ諸国に集まっている…

タグ:企業 金属 レアアース 供給停止

発信時間:2019-06-01 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ガリウム、ゲルマニウム、インジウム。これらのラテン語のように聞こえる単語は、レアアース(希土類)の名称だ。これらの金属はデジタル経済とエネルギーモデルチェンジにとって極めて重要だ。これらには、その多くが中国で採掘されているという共通点がある。ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングが伝えた。


 中国企業は海外でも各種金属の採掘プロジェクトに投資している。例えば多くの中国企業がコンゴのコバルト鉱山に投資している。世界のコバルト生産量の約3分の2がアフリカ諸国に集まっている。中国企業はさらにチリ、アルゼンチン、豪州に子会社を作り、リチウムを採掘している。これらの国のリチウム埋蔵量は世界の6割を占める。


 中国は先週、米国へのレアアースの供給を制限する可能性をほのめかした。これらの携帯電話やバッテリーなどに使われる金属の約9割が中国産だ。


 米国は昨年、経済及び国家安全に重要な影響を及ぼす35種の鉱産物原材料リストを策定した。米国はこれらの金属への依存を弱めようとしている。しかしリストの約半数の原材料は、中国を世界で最も主要な産地としている。つまりレアアースの他にも、中国の手中には貿易戦争で米国経済に痛みをもたらす矢が収められていることになる。


 ドイツ連邦地球科学・自然資源研究所の責任者は「供給停止の可能性を否定できないが、こうすることで目的を達成できるかが問題だ」と述べた。中国は少なくとも攻撃の姿勢を示し、レアアースの輸出を規制もしくは停止することができる。その効果も中国の選択によって決まる。米国のみに対する供給停止であれば、世界への影響は小さい。しかし全世界への供給を停止すれば、少なくとも短期的には重大な影響を及ぼす。これらの金属の供給量が減少し、価格が高騰する。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月1日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで