モスクワ市副市長のフスヌリン氏は、中国の建設業者がモスクワ地下鉄プロジェクトのなかでも難しい区間を請け負い、素晴らしいパフォーマンスをみせたことで、「中国企業が先進の技術を経験をもたらした」と話した。
工事の進展に合わせ、中国とロアシアは多レベルの協力を行った。今年2月には、中国鉄建ロシア公司設計部が先頭に立って進めたモスクワ地下鉄駅3カ所の設計が終わり、モスクワ国家評定委員会の一次承認を得た。つまり、中国企業の設計プランがロシア国家最高設計管理機関の認可を受けたことになる。
中国の特色を持つ建築スタイルをミチューリン駅に導入するため、中国鉄建の設計管理チームは、モスクワ地下鉄の設計規範を確認。北京城建設院と共に、中国の先進的設計理念を取り入れ、中国の特色を持つ建築様式をデザインした。「これが、中国側の先進技術手段とロシアの設計工芸の特長を結びつける。双方が相互学習を進め、工事・設計、管理などの能力を高め合った」。中国鉄建ロシア公司董事長の蒙涛氏はこう説明した。
「中国企業は、建設業者にとどまらず、われわれの重要な協力パートナーでもある。今後も、モスクワ川沿岸の施設建設や旧工業区改造、モスクワ新区建設など、ロシアと中国にはまだ非常に大きな強力の余地がある」。フスヌリン氏は、「今後は、パートナーの中国と一層多くの協力を展開し、共同発展を促進する新たな原動力を増やしていきたい」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月3日