中国では近年、ドローン作業が急成長している。今年5月26日現在、中国のドローン生産企業は1353社で、ドローン登録数は33万34機、登録者数は31万218人にのぼる。
これは30日に南昌市で開かれた、第1回通航適航審定発展フォーラムで発表された情報だ。中国民航科学技術研究院航空機耐空性研究所の劉薇薇副所長が、民間用無人操縦航空機実名登録システムに基づきこのデータを明らかにした。
説明によると、民間用ドローンは低コストで使いやすいといった利点から近年広く活用されているが、届け出なしの飛行や航行妨害事件が時おり発生している。
中国民用航空局は2017年5月16日に「民間用無人操縦航空機実名制登録管理規定」を発表し、同月18日に実名登録システムをリリースした。
劉氏はフォーラムにて「システムがリリースされてから2年に渡り、ドローン新規登録数は1日平均300機以上にのぼる。中国はドローン耐空性審査政策の研究と策定に取り組んでおり、関連法規はドローンを管理枠組み内に入れている。中国民用航空局は関連ルールの策定に取り組んでいる」と述べた。
劉氏はまた、「今後のドローン耐空性管理は、運行リスクに基づくドローン耐空性管理モデルを採用する。IoT、ビッグデータ、ブロックチェーンなどの新技術を利用し、スマート化・データ化・生態化の発展を遂げる。ドローン耐空性管理体制と技術基準体制の革新に取り組み、ドローン産業の健全で持続可能な発展を促す」と指摘した。
第1回通航適航審定発展フォーラムは、中国航空機所有者・操縦士協会、南昌ハイテク区管理委員会が主催した。航空産業は江西省が比較優位性を持つ戦略的新興産業の一つだ。江西省の航空産業は過去3年に渡り、20%前後の成長率を維持している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月4日