中国商務部が4日に発表した情報によると、商務部報道官は同日、「中米経済貿易協議に関する中国側の立場」白書に関する米国側の声明に対する談話を発表した。
中国政府は2日「中米経済貿易協議に関する中国側の立場」という白書を発表した。米通商代表部と米財務省は3日、白書に関する声明を発表した。商務部報道官は、次のように述べた。
米国側は多国間貿易ルールを顧みず、貿易赤字を口実に一国主義及び保護主義の措置を頻繁に講じ、中米経済貿易摩擦を引き起こしている。また中米経済貿易協議において、自国の利益に関する要求を中国に押し付けようとしているが、これは典型的な貿易上のいじめだ。米国側のやり方は中米両国及び世界に損害をもたらしており、責任は完全に米国側にある。中国側は、米国の対中貿易赤字はさまざまな客観的な要素による影響を受けており、市場の力の結果であると判断している。米国側は中米貿易から大きな利益を手にしており、「損をしている」という論にはまったく根拠がない。
米国の現政権は発足後、世界の利益をないがしろにし「米国ファースト」を貫き、国際的な責任と義務を軽視している。政府の権力を濫用し他国の企業に圧力をかけ、世界の産業チェーンとサプライチェーンをかき乱している。国際ルールを重視せず、「不公平」なやり方をしているのが誰であるかは自明の理だ。
中国側は終始、最大の忍耐力と誠意を持ち、中米経済貿易協議を推進している。「中米経済貿易協議に関する中国側の立場」白書はこれを詳細に説明している。米国側は中国側が協議において「バック」していると批判しているが、完全に荒唐無稽だ。協議中に文書の内容や関連する文言について訂正を提案し、調整を行うことは、貿易協議における一般的なやり方だ。米政府は過去十数回の協議において関連要求を絶えず調整してきたが、中国側が「バック」していると勝手に批判している。これは中傷に過ぎず、中国側は受け入れることができない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月5日