米国の一部の政治家は「関税ゲーム」の世界に深く入り込み、国際関係の道義を何度も踏みにじってきた。彼らは無制限な追加関税が妙薬だと思い込み、終には「中毒」になり、「関税がなければ永遠に取引が成立することはない」と考え、これら全てが米国自身に混乱と損害を与えたことにも全く気付かず、世界市場にもたらした大きな圧力と衝撃を完全に無視している。スペインのEFE通信社は、「世界市場は米国政府の関税の濫用により狂気じみた状況に陥っており、人々は第二次大戦後に発展し続けてきた多国間体制の安定性に懸念を持ち始めている」と指摘した。独ターゲスシュピーゲルは、米国が「グローバル経済の心臓である国際分業と産業のサプライチェーンに向けて発砲しようとしている」と報じた。
米国メディアは先般、ロサンゼルス港が「関税戦」により混乱に陥ったと報道した。航空輸送・道路輸送・鉄道輸送・倉庫管理・建築・製造業から農業まで、南カリフォルニアの物流業のサプライチェーン全体が停滞し、現地の人々はこの混乱を「悪夢」と形容する。しかし米国の一部の政治家は自国民の苦境を顧みず、いかなる意見にも耳を貸さず、批判的なメディアには「落ちぶれた、誠意のない」メディアだと非難する。彼らは乱暴に振る舞えば「米国が再び偉大に」なると考えているが、現実は幻想ではなく、妄想することもできない。経済規律に背き、世界の発展の流れを見極めることができなければ、終には大きな代償を支払うことになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月13日