「鉄のラクダ」と呼ばれる中欧班列は、中央アジア各国と中国との貿易の重要な橋梁となり、中欧班列の復路便で中国へ商品を送る貿易業者が次第に増えている。
自国の特色ある商品を中国に輸出することは、中央アジア地域の輸出業者にとって共通の願いだった。ウズベキスタンの著名紡績企業の販売代表を務めるザファル氏は毎年、中国の広東省、浙江省、江蘇省などへ何度も訪れ、業務の橋渡しをしている。「中国市場の魅力は非常に大きく、ここ数年間で中央アジアと中国を結ぶ交通・物流ルート式が整備され、双方の貿易が大きく円滑化された」と話した。
ザファル氏はここ数年、企業が貨物輸出をロシア経由の普通列車ではなく、新疆税関を通る欧州班列の復路便で中国へ送るようになり、輸送時間が大幅に短縮され、輸送費も大きく下がったとしている。
中国鉄路公司によると、中欧班列の運行本数は急速に増えると共に、復路便の割合も着実に上がり、復路便は、自動車部品、機械設備、日用品、食品、木材が主な復路便の固定貨物となっている。