フィリピン大手通信会社のGlobe Telecomは20日、フィリピン初の5G商用ネットワークのサービスを開始した。中心的な設備サプライヤーはファーウェイ(華為)。フィリピンはこれにて、東南アジアで初めて5Gネットワークの使用を開始した国になった。
同社の関係者によると、同社の5Gネットワークはファーウェイの設備を使用している。5G商用ネットワークはフィリピンの家庭及びオフィスのブロードバンドサービスで応用される。同社は5G技術の商用化後、現地のネットワーク通信速度を100Mbpsに引き上げると発表していた。
4Gネットワークと比べると、5G技術には低遅延、高い信頼性といった特徴がある。自動運転、遠隔医療、VRなどの新興技術の基礎的条件を整える。同社の首席行政官は、5G技術は「フィリピン人が情報高速道路の時代に向かうため無限の可能性をもたらす」と述べた。
フィリピン2大通信事業者の同社とPLDTは近年ファーウェイの技術を採用しており、かつ両社ともファーウェイの設備を使いフィリピンの5Gネットワークインフラを建設する協力協定を結んでいる。
フィリピンのネットワークインフラは立ち遅れている。通信速度が遅く遅延が長いため、国民から批判を浴びている。マニラ首都圏であっても、4Gモバイルサービスが途絶える場所が多く、3Gサービスですら信頼性が低い場所もあるほどだ。フィリピン政府は現在、ネットワークサービスの品質改善に取り組み、国民の期待に応えようとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月21日