中国は近年、外資導入などの措置を通じて青蔵高原(青海・チベット高原)の生物多様性保護プロジェクトを推進、世界第三の極地と言われるヒマラヤ山脈の生態学的に脆弱なエリアで生物の多様性を保護するために経験を蓄積している。
国連開発計画(UNDP)-地球環境ファシリティ(GEF)「青海湖-祁連山景観保護強化地区体系建設プロジェクト」のキックオフミーティングが先般、青海省で開かれた。専門家はこれにより、三江源・祁連山・青海湖などの地区で生物多様性を保護する能力が持続的に向上するとの見方を示した。
国連開発計画(UNDP)駐中国代表処でプロジェクトの主任を務める馬超徳氏はミーティングで、「中国は世界で最も生物の多様性が保護されている地区の1つで、世界で記録されている植物の種の11%が生息している。数十年に渡り、各方面が共に生物の多様性保護に注力してきたが、依然として生息地の変化や生態系の劣化、気候変動などの脅威に晒されている」と指摘。