「滬倫通(上海・ロンドン・ストックコネクト)」が2019年6月17日に開始され、中国資本市場の対外開放が新たな「マイルストーン」を打ち立てた。
「滬倫通」の開始は、2つの大きな変化をもたらす。
まず、中国の投資家は、豊富で多様な資産配分の選択肢を持ち、収益が大きくリスクが小さい投資ポートフォリオを構築することで、グローバル化の恩恵を享受することができる。
欧州最大の株式市場、世界第3位の証券取引センターの英国株式市場は、グローバル化の水準が最も高く、最も成熟し、整備された市場の一つとして、国際的な取引所とみなされている。
ロンドン証券取引所の代表指数は、FTSE100指数、FTSE250指数、FTSE350指数で、うちFTSE100指数は英国経済のバロメーターとされ、フランスのCAC-40指数やドイツのフランクフルト指数と共に、欧州三大株式指数とみなされてきた。
FTSE100指数は、ロンドン証取を代表する100銘柄で構成され、構成銘柄の海外売上高比率が高いため、グローバル資産配分の効果が期待できる。観察すればすぐに、穏健なバリュー成長性と強い柔軟性を兼ね備えた景気循環株で構成されていることが分かる。