蜂花ブランドEC部門責任者の仰明氏は、「4カ月で売り上げが約4倍になった。この成長速度に驚き喜んでいる」と述べた。
「新EC+老舗ブランド」の潜在力はこれだけではない。拼多多チームの関連の研究によると、計108社の上海老舗ブランドが広大なEC発展のビジョンを持つが、比較的成熟したEC運営体系を備えるのはわずか36社で、巨大な成長の潜在力がある。
拼多多の担当者は、老舗ブランドには魅力があり、消費者はこれらのブランドを今でも信頼していると話す。サイトの統計によると、上海老舗ブランドの検索転化率は新生ブランドより高く、多くの世界大手ブランドよりも高い。公開転化率と再購入率では老舗ブランドが優位に立っている。
上海美加浄日化有限公司党委員会書記の王琴氏は、「老舗ブランドは年数は古いが、商品と技術は古くない。長年にわたり、我々は品質を維持し、技術開発を続け、最高の商品を消費者に届けようと努めている」と話した。
しかし、良い商品がよく売れるというわけではなく、ルートとマーケティングは老舗ブランドの弱点である。例えば、蜂花の理念は広告費を節約して商品開発に投入し、コストパフォーマンスを最高にし、消費者の口コミを通してブランド影響力を高めるというもの。このような経営理念により、蜂花は忠実なブランドファンを獲得したが、リーチの範囲を制約している。
統計によると、同様の理念を持つ上海老舗ブランドは少なくない。商品とルートを秤にかけることは老舗ブランドの振興において典型的な難題になっている。
業界専門家は、オフラインの販売ルートにおいて、ブランドの総合運営コストが向上し続けていると話す。「入場料」や「陳列料」などの費用は高くなり、多くの老舗ブランドが国際ブランドおよび勢いのある新ブランドに地位を譲らざるを得なくなっている。オンラインでも同様に、多くのECサイトで総合運営コストがオフラインに迫っている。
拼多多の担当者は、「同類の商品を比較すると、老舗ブランドの価格は主流ブランドのわずか数分の1で、全体の販売規模はややもすれば数十倍の差がある。これは需給の大きなずれ、広大な市場余地があることを示す」と話した。
老舗ブランドの第一線復活を推進
国内のモバイル通信の普及に伴い、多くの業界が流通とマーケティング方法の再構築に直面している。これはこの面で遅れていた老舗ブランドにとって挽回のチャンスである。
専門家によると、小売業の業態変革の主な原動力として、拼多多と老舗ブランドの結合は天然の化学反応を引き起こす。前者のルートを借りて、後者は販売エリアの制約を打破し、数億人の消費者と直接接触できるようになる。拼多多の総合運営コストは他のECサイトより15~20%低く、オンラインよりさらに低い。老舗ブランドにとって、このようなコスト削減は極めて重要である。