中国国家統計局が15日に発表した2019年上半期の中国経済統計について、「新華視点」は中央政府の複数部門から得た関連情報をまとめ、数字の背後にある中国経済の上半期の情勢を見渡した。
■数値1
GDP:成長率6.3%、経済運営は安定の中で前進
国家統計局のまとめによると、2019年上半期の中国の国内総生産(GDP)の速報値は45兆933億元で、比較可能な価格で計算すると前年同期比6.3%増となった。この成長率をどう受け止めるべきか?
国家統計局の毛盛勇報道官は、「全体的に見ると、上半期の中国経済は合理的な区間内で推移し、全体的に平穏で、安定の中で前進する発展の流れが続いた。6.3%という成長率は、世界の主な経済国の中で見るとやはり上位のほうに位置する。下半期は依然として外部環境が比較的複雑な状況となる見通しだが、中国経済の安定推移のファンダメンタルズは変わらず、政策手段を準備する余地も多く、国内市場の拡大が続いていることも年間の経済社会発展の主要目標実現にプラスに働く」と指摘した。
■数値2
投資:前年同期比5.8%増、構造改善の傾向が明らかに
統計によると、上半期の全国固定資産投資は前年同期比5.8%増加。前月比で見ると、6月の固定資産投資は0.44%増と安定の中で増加した。
投資の伸びにはこれまでの成長鈍化傾向と比べて新たな注目すべき点がある。ハイテク製造業投資の伸び率は前年同期比10.4%増と、投資全体の伸びを4.6ポイント上回る。ハイテクサービス業投資の伸び率は13.5%増と、同7.7ポイント上回った。
毛盛勇報道官は、「社会分野投資・ハイテク産業投資・製造業の技術改良投資の伸びがいずれも10%以上の比較的良好な水準を維持し、中部・西部地区の固定資産投資の伸びも東部地区を上回ったことで、投資構造の改善傾向が明らかになった」と述べた。