ロシア科学アカデミー経済研究所ロシア外交政策センター主任のボリス・シメリョフ氏はインタビューに応じた際に、「BRICS諸国は終始、人類の共同の福祉のために奮闘し、発展途上国ひいては全世界に大きなメリットをもたらした。BRICS諸国はグローバルガバナンスに積極的な変化をもたらしており、中国の理念を研究し広めることは世界の発展に対して重要な意義を持つ」と述べた。シメリョフ氏は次のように述べた。
BRICSの枠組みは異なる地域の、異なる生産力水準を持つ国を一つに結びつける。これは各国が政策の連携を通じ、国際問題において共同の立場を見いだせることを意味する。「大同につき小異を残す」の理念は国際社会の健全で秩序ある発展にとって非常に重要だ。
BRICS諸国は終始、より平等で公正な国際貿易体制の構築に取り組んでいる。また先進国と発展途上国がよりバランスの取れた、合理的な利益と発言権を手にできるよう取り組んでいる。当然ながらこれらの経済・政治・社会などの分野を網羅する目標を一度に達成することはできず、各国の長期的な共同の努力が必要だ。BRICSの新開発銀行の設立は、このプロセスにおける非常に重要な現実的成果だ。