鉱山に自動運転巨大車両が登場
巨大な鉱石運搬車が試験場を安定的に走行していたが、運転席に人影はなかった。この巨大車両は、中国兵器北重集団北方股份公司が開発した、中国初の110トンNTE120AT自動運転電動鉱石運搬車で、今年1月24日にラインオフした。中国は米国と日本に続き、鉱石運搬車自動運転技術を把握した国になった。
『工人日報』の調べによると、鉱石運搬車の運転席の人員を交代するため、同社は12人の技術者を準備し、1000日以上に渡り試験を行った。AI技術を利用し、スマートナビ、精密即位、安全運転などのハイテクを搭載した鉱石運搬車を開発し、自動運転技術の進展を実現した。
「ブレーン」に隠されたハイテク
記者が高さ3メートル以上の梯子を上り、この巨大車両の運転席に入ると、白い箱が目に入った。これがこの大型車両を制御する「ブレーン」だ。前進、バック、ブレーキを行い、前方の道が平坦か凸凹か、障害物がないかをチェックする。すべての情報が一つずつこのブレーンに伝送され、分析にかけられる。
「先進国から技術封鎖を受け、鉱山の視察まで拒否された」同社の自動運転鉱石運搬車プロジェクトマネージャーの王逢全氏によると、この状況下で難題を解消するためには自主開発しかなかったという。
同社の研究データによると、7台の自動運転鉱石運搬車は理論上、同類の有人車両9台分の作業が可能だ。燃費は6%改善されており、タイヤの摩耗は7.5%以上カットされている。さらに人件費を考えると、全体的な収益率を49%高めることができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月19日