国際通貨基金(IMF)は17日、中国の昨年の対外ポジションは中期の経済ファンダメンタルズとほぼ合致しており、中国経済の対外リバランスに引き続き進展があったと表明した。
IMFは同日発表した「対外部門の安定性に関する報告書」の中で、中国の経常黒字の対GDP比が2007年の約10%から2018年の0.4%に大きく下がっているとした。中国の対外ポジションは中期の経済ファンダメンタルズとほぼ合致しているが、これは中国の経済成長が輸出けん引から内需駆動に転じたことを示しているという。
同報告書によると、中国の経常黒字は2007年より持続的に大幅に減少している。これは主に先進国の需要の疲弊、中国製造業の技術アップグレード、人民元の実質為替レートの上昇、サービス貿易の赤字拡大などの各種要因によるもので、中国の経済リバランスの大きな進展を反映している。