ナイトタイムエコノミーの発展、各地が取り組みを強化

ナイトタイムエコノミーの発展、各地が取り組みを強化。

タグ:ナイトタイムエコノミー

発信時間:2019-07-22 14:14:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 北京市、天津市、上海市、成都市などが最近、「不夜城」のナイトタイムエコノミーを盛り上げる政策を次々と打ち出している。


 専門家は経済日報のインタビューに応じた際に、「都市のレジャー経済の重要構成部分であるナイトタイムエコノミーは、都市の消費をけん引する新たな成長源だ。しかし既存の都市インフラ、公共サービス体系に新たな課題を突きつける」と指摘した。


 中国政策科学研究会経済政策委員会の徐洪才副主任は「都市の消費の潜在力を掘り起こす上で、ナイトタイムエコノミーは確かに実用的で効果的で即効性が高い。世界的に見ると、多くの国際的な大都市でナイトタイムエコノミーが繁栄している。一部の経済学者もナイトタイムエコノミーの盛り上がりを、経済の活況を評価する基準にしている」と述べた。


 徐氏はまた「中国の1人平均収入は1万ドル弱に達しており、中所得国の水準を上回っている。この発展段階において、夜の高品質消費の需要も安定的に増加する」と判断した。


 多くの人にとって、ナイトタイムエコノミーとは「ビール、串焼き、カラオケ」に過ぎない。ところが実際には、ナイトタイムエコノミーには飲食よりも多くの内容が含まれる。交通銀行金融研究センターの劉学智上席研究員は、次の観点を示した。


 ナイトタイムエコノミーは都市に多くの産業発展のチャンスをもたらす。食はスタートラインで、グルメ街や夜の屋台は最も典型的なナイトタイムエコノミーだ。しかし文化、観光、娯楽、映像コンテンツなどの方が発展の余地があり、交通、創意、会議・展示などの面にも模索の多くの余地がある。これらの産業は多くの雇用枠を創出し、新型都市化の発展を支える。


 中国は経済構造モデルチェンジの時期を迎えており、投資及び工業生産中心から徐々に消費及びサービス業中心に変わろうとしている。特に東部の中・大都市が顕著で、第三次産業が占める割合が徐々に上がっている。ナイトタイムエコノミーはこれらの都市のモデルチェンジと発展の良好な環境を整える。


 ナイトタイムエコノミーを形成する際には、これに伴い生じる一部の問題(夜の交通、ゴミ処理、治安の問題など)に注意し、解消しなければならない。ナイトタイムエコノミーの発展は騒音問題をもたらすため、住宅密集地とナイトタイムエコノミー密集地を合理的に配置し、都市の総合計画・管理水準を高める必要がある。


 一部の都市はナイトタイムエコノミーの発展に取り組む際に、日中の街頭を占める商売人の経済行為を夜間に拡大し、組織的かつ合法的にするに留めているが、これが周辺住民の日常生活に問題をもたらしやすいことに注意が必要だ。食品安全、交通安全、環境安全などの問題が生じうる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月22日

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