米ボーイングは24日、2019年第2四半期の財務報告を発表した。19年第2四半期に29億4200万ドルの赤字を計上し、四半期としては同社史上最大の赤字額となった。
ボーイングの財務報告によると、19年第2四半期の営業収入は157億5100万ドルで、市場の予想185億5200万ドルを下回った。前年同期の営業収入は242億5800万ドルで前年同期比35%減。19年第2四半期の赤字額は29億4200万ドル、前年同期は21億9600万ドルの黒字だった。ボーイングの前回の深刻な四半期赤字は2009年第3四半期で、赤字額は16億ドル。当時は空輸と貨物輸送サービスの需要低下により、ジェット機の販売数が大幅に減少した。
また、財務報告によると、777X型ワイドボディ機のエンジンに不具合が生じ、同型機の交付は2020年初め以降に延期された。777X型ワイドボディ機はボーイング製のツインエンジンジェット機。業界関係者によると、新中型機(NMA)である同型機は737型機の代替品になると言われている。
米CNBCの報道によると、737マックス型旅客機が二度にわたり死者を出す墜落事故を起こしたことを受け、本社をシカゴに置くボーイングは3月に同型機の交付を停止すると発表した。
また、ロイター通信は、737マックスが世界範囲で運航停止となり、航空業全体がダメージを受けたと伝えた。各大手航空会社は数千本のフライトを欠航し、一部の737マックス使用便に予備機を導入して損失を埋めた。
ボーイングは声明を発表し、第2四半期に49億ドルを支出し、主に737マックスの運航停止及び交付延期の影響を受けた顧客への補償にあてるとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月25日