先ほど開かれた中央政治局会議は、各地と各部門が今年に入り高品質発展を力強く推進し手にした確かな成果を十分に評価し、「高品質発展を促進する積極的な要素が増加している」との重要な判断を下した。同時に会議は新たなリスクと課題への対応、際立った問題の解消を着眼点とし、高品質発展を引き続き推進する一連の的を絞った計画を立てた。これは下半期の経済活動の取り組み、通年の経済・社会発展の目標達成に対して重要な指導的意義を持つ。
高品質発展の推進は、経済活動に取り組むための根本的な需要だ。今年上半期に中国の経済構造は引き続き改善された。第三次産業が国内総生産(GDP)に占める割合は54.9%で、ハイテク製造業付加価値額が前年同期比9.0%増となった。弱点とされる生態保護及び環境ガバナンスへの投資額は48.0%増、教育は18.9%増となった。単位GDPあたりエネルギー消費量は2.7%減で、1日あたり新規登録企業数は1万9400社にのぼった。高品質発展の推進に伴い、中国の経済活力がより充実し、柔軟性が持続的に高まり、潜在力が絶えず引き出されている。長期的に好転する流れに変化はない。
当然ながら国内外情勢は依然として複雑で、高品質発展の推進は得難いチャンスを迎えながら、さまざまな課題にも直面している。従来の発展手段の惰性が続き、一部の分野の構造が乱れ、発展が不均衡かつ不十分という問題も依然として際立っている。世界経済の不安定・不確実要素が目に見えて増えている。高品質発展に向かう際に、さまざまな問題が生じる。経済構造の改善、成長の動力切り替えは、順風満帆とはいかない。重要な時ほど、戦略的な不動心が必要だ。高品質発展の姿勢を崩さず、短期的な刺激を行わず、基礎を固める長期的な取り組みを行い、中国経済の革新力・競争力を高めるべきだ。
高品質発展の推進は、供給側構造改革の掘り下げが必要だ。供給システムの質向上を主な取組方針とし、新たな経済成長源を育成し、産業の基礎能力と産業チェーンのレベルを上げる。国内の需要の潜在力を掘り起こし、最終需要を拡大し、農村市場を効果的に刺激し、改革により消費を拡大する。供給の構造を改善し、製品とサービスの質を高め、人々の日増しに拡大する美しい生活の需要を絶えず満たす。
高品質発展の推進は、産業構造のモデルチェンジ・アップグレードに重点を置き、実体経済を強化し改善しなければならない。「三去一降一補」(過剰生産能力の削減、在庫の削減、デレバレッジ、コストの引き下げ、弱点の補強)の成果を固め、「ゾンビ企業」の淘汰を加速し、新旧動力切り替えの推進を加速し、伝統産業の改造・改善に取り組み、新興産業の育成を加速し、新たな産業クラスタを育成し発展させる。革新的発展をたゆまず推進し、より大きな力でより多くの重要技術の難関を突破する。先進製造業及び現代サービス業を強化し、技術革新と規模効果が形成する新たな競争力の利用を重視し、経済高品質発展に向けて基礎を強化する。
高品質発展の推進は、国民中心を貫き、党中央の方針を貫徹し実行に移し、3大攻略戦に取り組み続け、全面的に小康社会を建設する上での弱点補強を急ぐ必要がある。雇用・教育・住宅・医療・養老などの国民生活の活動に取り組み、都市部の老朽化した団地の改築、都市部の駐車場、都市部・農村部コールドチェーン物流施設の建設など弱点補強プロジェクトを実施することで、人々の生活水準と質を絶えず高める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月1日