中国の自動車産業、向こう3~5年が正念場 工信部

中国の自動車産業、向こう3~5年が正念場 工信部。

タグ:中国自動車

発信時間:2019-08-21 13:39:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国工業情報化部(工信部)の辛国斌副部長は19日に開かれた「グローバル自動車産業イノベーション大会2019」で挨拶し、中国の自動車産業にとって向こう3~5年が正念場になるとの見方を示した。

 

 内部環境、外部環境ともに深刻な変化が生じ、経済に下押し圧力がかかるなか、中国の自動車産業は28年ぶりとなるマイナス成長に転じた。市場構造、産業構造の調整時期を迎えており、向こう3~5年がこの苦境を乗り越える正念場になると指摘。その上で、中国の自動車産業には良好な成長基盤があるため、長期的には上向き基調で推移するとの見通しに変わりはないと述べた。

 

 自動車産業は成長モデルの転換、産業構造の高度化、新たな成長エンジンづくりの時期にあると指摘。高度成長から質の高い成長に転換する重要な時期であるとともに、産業の変革、高度化に向けた機会でもあると述べた。

 

 強い下押し圧力がかかるなか、全業界とも「変革・現状打破」、「ピンチをチャンスに変える」ことが必要だと強調。適切かつ実行可能な措置を講じて、産業の持続可能な発展に向け原動力を強化すべきとして、次の3点を挙げた。

 

 1、グランドデザインの策定

 

 『新エネルギー車産業発展計画(2021-2035年)』の編集作業を推進加速する。今後の産業発展を計画して、業界全体で共通認識を深め、成長への自信を強化する。


 2、調和ある発展の促進

 

 『乗用車企業の平均燃費と新エネルギー車クレジットの並行管理弁法』を改訂し、従来型の内燃機関を動力源とする自動車と新エネルギー自動車(NEV)との調和ある発展に向けた仕組みづくりを進め、新旧の原動力(成長エンジン)の切り替えを促進する。

 

 3、改革・イノベーションの加速

 

 産業基盤を強化し、産業全体のサプライチェーンの水準を向上させ、更に阻害要因を取り払い、市場を活性化させる。より開放的で包容力のある管理方法を用いて、業界の安全と省エネルギー、環境保護を確保した上で、企業により大きな成長の余地を提供する。

 

 4、開放と協力の拡大

 

 自動車産業に、開放、融通、相互利益、ウィンウィンという協力観を実践する。「一帯一路」の共同建設という機会を十分に活用し、「引進来」(外資導入)と「走出去」(海外進出)という戦略をよりよく連携させ、高水準、高品質にグローバル産業体系と国際市場に溶け込ませる。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月21日


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで