中国商務部が20日午前に開いた記者会見で、商務部副部長の銭克明氏は、世界500強企業のうち約490社が現在、中国で投資を行っていると紹介した。今後は、「放管服(行政のスリム化と権限委譲、監督管理能力の強化と権限委譲との両立、行政サービスの最適化)」改革を持続的に深化させ、投資貿易の自由化と円滑化のハイスタンダードな制度体系を確立することで、外資の利用を引き続き奨励し、クロスボーダー企業などの外資系企業に良好なビジネス環境を提供する方針を示している。
商務部副部長の銭克明氏は、今後のハイレベルな開放について、これまでの要素と商品の流動性開放から、規則と制度的な開放へと移り変わり、より深いレベル、より全面的、より公平で包摂性のある開放になると説明。これによって、外商投資の合法的な権益を保障し、各種の市場主体を一視同仁とし、公平な競争のある経営環境を構築すると話した。
統計によると、2018年の中国の外資利用額は1383億米ドルで、発展途上国のなかでトップだった。世界銀行は2019年ビジネス環境レポートで、中国のビジネス環境ランキングが前年の第78位から第46位に大きく上がったことについて、中国のビジネス環境改善が実質的に進んだことを反映しているとの見方を示した。