英フィナンシャル・タイムズは、「中国の経済成長に対する内需のけん引力が近年顕在化している。IMFの報告書によると、経常赤字と債務国は主に、準備通貨を発行する先進国に集中している」と伝えた。
仏経済紙レゼコーは社説の中で、「IMFのデータによると、中国の経常黒字の対GDP比は2007年の約10%から2018年の0.4%まで大幅に低下した。経済リバランスが顕著な成果を手にしており、これは世界貿易成長に大きな影響を及ぼしている。このリバランスは中国経済内部で発生した、中国の製造業の技術アップグレードや人民元の実効為替レートの上昇といった変化によるものだ」と指摘した。
レゼコーは「注目すべき中国経済」と題した記事の中でも、「中国の経常黒字の減少は、世界経済の安定を促進した。各種データは中国の貿易黒字の減少、それから中国の世帯収入の増加に伴うサービス輸入額の急成長を反映している。経常収支の変化は、中国経済の重心が輸出加工業から国内消費・サービス業に変化したことを反映した。中国の経済成長は輸出けん引に依存せず、内需駆動型に転じた」との観点を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月31日