​中国のFAST、「宇宙の奥深くの神秘的な電波」を初観測

​中国のFAST、「宇宙の奥深くの神秘的な電波」を初観測。

タグ:​中国 FAST 宇宙の電波 初観測

発信時間:2019-09-06 15:01:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

  中国科学院国家天文台FASTプロジェクト部が4日に明かした情報によると、FASTは初観測から高速電波バーストの繰り返しに至るまで、世界最多のパルスを観測した。科学者は、この「宇宙の奥深くにある神秘的な電波」は地球から約30億光年離れており、飛行機や衛星などの妨害要因を取り除き、その後の交差検証を実施中だと明かした。

 

 天文学界で近年話題になっている高速電波バーストは新たに発見された天体で、世界の科学界はその起源の合理的結論に達していない。2007年、人類は最初の高速電波バーストを発見し、世界が発表した高速電波バーストの数はまだ100個にも満たない。一般的に、高速電波バーストは痕跡がなく、神秘的で予想不可能である。2015年、米国のアレシボ電波望遠鏡は高速電波バーストRB121102の再発を初めて観測。データ分析の結果、この電波源は地球から約30億年離れた矮星であることがわかった。

 

 中国科学院国家天文台の助手エンジニアの張馨心氏によると、FASTが今回リアルタイム観測システムで観測したのはFRB121102で、これを観測するために19ビーム受信機に取り付けた高速電波バーストシステムで1カ月以上にわたって探した。8月30日午後、FASTはFRB121102のパルスを初観測。FASTのエンジニアチームは作業計画をすぐに調整し、FRB121102の観測を全力で保障した。その後、数日にわたり、FASTは毎日数十回のFRB121102のパルスを観測し、3日だけで20回以上観測した。FASTはこれにより高速SN比のパルスを大量に観測し、その数は世界最多となる、現在、データの交差検証とさらなる処理を行っている。



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