天文学界で近年話題になっている高速電波バーストは新たに発見された天体で、世界の科学界はその起源の合理的結論に達していない。2007年、人類は最初の高速電波バーストを発見し、世界が発表した高速電波バーストの数はまだ100個にも満たない。一般的に、高速電波バーストは痕跡がなく、神秘的で予想不可能である。2015年、米国のアレシボ電波望遠鏡は高速電波バーストRB121102の再発を初めて観測。データ分析の結果、この電波源は地球から約30億年離れた矮星であることがわかった。
中国科学院国家天文台の助手エンジニアの張馨心氏によると、FASTが今回リアルタイム観測システムで観測したのはFRB121102で、これを観測するために19ビーム受信機に取り付けた高速電波バーストシステムで1カ月以上にわたって探した。8月30日午後、FASTはFRB121102のパルスを初観測。FASTのエンジニアチームは作業計画をすぐに調整し、FRB121102の観測を全力で保障した。その後、数日にわたり、FASTは毎日数十回のFRB121102のパルスを観測し、3日だけで20回以上観測した。FASTはこれにより高速SN比のパルスを大量に観測し、その数は世界最多となる、現在、データの交差検証とさらなる処理を行っている。