張馨心氏は、「世界で観測された高速電波バーストは少なく、FASTは世界最大の単一鏡電波望遠鏡で、現在使用する19ビーム受信機は1.05GHz~1.45GHzの周波数帯をカバーし、感度が高く、繰り返すバーストの観測に適している。サンプルの増加は高速電波バーストの起源と物理的メカニズムの研究に役立つ。FRB121102はバースト活発期にあり、FASTエンジニアチームは工学テスト観測任務を調整し、FRB121102の観測を継続する。世界のその他の望遠鏡もこれに続いて観測できるとよい」と話した。
FASTの高速電波バーストリアルタイム観測システムは中国科学院国家天文台が中心に立って研究開発し、高効率のリアルタイムパルス観測能力を有し、一部の観測任務と同時進行することができる。今後、リアルタイム観測システムは新たな高速電波バーストの発見、高速電波バーストの測位精度の向上、高速電波バーストで発生する高精度の吸収線の観測に重要な役割を果たす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月6日