各地方政府も対応を加速している。例えば、河南省は今年、農村物流の不足を補い、農村物流体系の整備を進めるために資金5千万元を確保し、鄭州、許昌、鶴壁、濮陽などの6市(県)で第1弾の都市・農村高効率配送試験都市建設を進めた。広西壮族自治区は、県、郷、村の三級農村物流ネットワーク拠点体系の建設を加速し、今年末までに農村物流ネットワーク拠点のカバー率80%、来年末には90%を目指すと発表。甘粛省は先ごろ、農村物流ネットワーク拠点建設と農村物流発展加速の取り組み方針を発表している。
業界では、先進国に比べ、中国の物流インフラ建設が全体的に遅れており、なかでも西部地区、山間部、貧困地区で運輸、倉庫保管、配送などの施設規模と水準が発展需要を満たすことができず、特に農産物のコールドチェーン物流施設不足の問題が突出しているとみられている。今後は、新たな政策による支えのもと、大規模な農村物流建設が始まる見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月8日