中国商務部の高峰報道官は5日の定例記者会見で、自動車の輸出入促進に向けた支援策を近く発表すると明らかにした。
自動車業界や企業から広く意見聴取を行うなど調査や検討を進めてきたとした上で、関連部門と共同で的を絞った政策措施を随時発表し、自動車輸出入の質の高い発展をめざす考えを示した。
中国政府は今年に入ってから、自動車の輸出入に関する促進策を相次いで打ち出してきた。5月には、商務部と公安部、税関総署が共同で中古車輸出に関する専門会議を開き、地域限定で中古車輸出を試験的に解禁すると発表した。
北京市、天津市、上海市、浙江省台州市、山東省済寧市、広東省、成都市、陝西省西安市、山東省青島市、福建省アモイ市の10省市を第1弾の試行地に選定し、輸出業務を開始した。
これまでは中古車を取り扱う企業がメーカーから授権を得られず、実質的に中古車を輸出することはできなかったが、この解禁によって輸出が可能となった。業界内では中国自動車産業の歴史において節目となる重要な出来事だと評価している。