新中国が成立した当初、1人当たりの年間生活用電力消費量は1kWh未満だった。当時、限りあるエネルギーは基本的に産業分野に充てられ、市民の生活用エネルギーを確保することは困難だった。農村部では基本的に電力供給が無く、大都市は電力供給があっても、供給時間は限定的だった。
改革開放以来、特に21世紀に入ってから、中国のエネルギー供給能力は持続的に向上し、生活用エネルギーの利用条件は顕著に改善した。現時点で、1人当たりの年間生活用電力消費量は約695kWhに上り、電力不足問題は全て解決済みとなった。
電力源の種類は日増しに豊富になり、発電設備の容量は世界一、電圧等級と電力供給の信頼性は日増しに向上し、市民の生活用電力を力強く支えている。「電力インフラが整い、電力供給が全面的に確保されたことで、人々の生活は一段と便利で快適になり、エネルギーの発展成果の恩恵が一段と民生に及ぶようになった」。華北電力大学の曾鳴教授は、「14億人近い人々全てに電力供給できるようになったのは奇跡だ」と語る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月10日