民政部が発表した『2018年民政事業発展統計公報』によると、中国の成人独身者2億人超のうち、7700万人超が一人暮らしである。この巨大な消費グループに目をつけた会話できるスマート家電、ミニカラオケ、1人用ミニ火鍋、少人数向けアパートなどが登場し、1人用のカスタマイズ商品やサービスの消費が盛り上がりを見せている。
「おひとりさま」消費
以前は外食、映画鑑賞、カラオケなどは「グループで楽しむ」ものだったが、現在は1人でもおかしなことではなくなっている。1人での外食、カプセルホテル宿泊、1人旅などの食住行動の「おひとりさま経済」は新たな流行になっている。
長春市のフリーターの祝さんは1人旅に夢中になり、気分がいい時も悪い時も行きたい時に旅に出る。「友人は皆仕事があり、時間を合わせるのが難しい。興味津々で立てる旅行計画は途中で失敗しやすい。最近はインターネットでチケット、ホテル、車を予約できて便利になり、1人でいろんな場所に行くのも面白い。携帯電話で攻略を調べ、疲れたらホテルで休み、日程も全て自分で決めることができ、孤独というより自由」と話す。
ソファで有料の動画を見て、1日3食を出前で済ませ、ゲームをして暇を潰し、中継サイトでネットの人気を確認する。多くの一人暮らしの男性と同じで、今年33歳の黄さんも先週末は「ぐうたら」して過ごした。黄さんは何年も彼女がいないが、自由で、経済的ストレスも感じていない。彼は「お金を貯めず、楽しみたい」と考えている。
かっこいい外観の電話ボックスの中に2つの椅子と歌を選ぶタッチパネルがある。近年、多くても2人しか入れないミニカラオケが人気を呼んでいる。艾媒諮詢(iiMedia Research)の統計によると、2017年の中国のミニカラオケの市場規模は35億2000万元に増加し、うち独身者は35.6%を占める。